青と茜と砂漠の国
書籍情報
【旅行記 / 新書版 / オンデマンドフルカラーカバー / 76ページ(内カラー10ページ)】
崩壊する空想に、どうか歓声を
本書はガイドブックではありません。
おそらく紀行文でもありません。
では小説か詩集かといえば、それも違うように思います。
「お話」、どうやらこれが一番近い。
これは、モロッコを旅したときのお話です。
◇ ◆ ◇
サハラ砂漠に憧れて、ひとりモロッコを訪ねたのが2014年春のこと。
その旅の記憶をもとに、八編のお話を書き下ろしました。
はたしてこれは旅行記なのか何なのか、
エッセイと詩と小説の間をふらふらと彷徨いつつ、
言葉の中でもう一度、モロッコを巡ってゆきます。
また、巻頭と本文中には、旅先で撮影したカラー写真10枚を収録。
巻末にはオマケとして、実際の旅行先で掛かった費用などをひっそりまとめています。
<収録作品>
町の話Ⅰ
・古都メクネス、あなたを信じます
・ラララシャウエン、ブルーブルー
・ハシラビード砂漠の畔
砂漠の話
・無音にとどろく人間の声
町の話Ⅱ
・ワルザザートと境を越えて
・マラケシュが呼ぶ雨の音
・カサブランカに会えない
静寂の話
(サハラ砂漠にて)
巻末付記 旅支度のために