呼吸書房

書籍表紙装画:ほがり仰夜さん

何故そんなことを気にしたのか、夢の中のわたしは知らない。分からない。気づきもしない。口元を見せて笑いあう、お客たちの誰に聞いても答えは返ってこないだろう。
これは唯の夢、現実から遠く離れ、——すべてが自由であるはずの国。

呼吸書房へようこそ。当サイトでは、私、風野湊による作品を公開しています。
路上で出会った本棚のように、どうぞゆっくりとお楽しみください。

書斎と書店、二つの意味を持つ「書房」の名のとおり、
一部の作品は書籍化し、販売を行っています。
出店イベントや委託販売先でもご購入頂けます。

update:
2025.12.25 イベント情報更新、寄稿小説「クリスマスを奏でた後に」追加
event:
2026.1.18 文学フリマ京都10|京都市勧業館「みやこめっせ」 1F 第二展示場 B-21 呼吸書房→Webカタログ
blog:
2026.01.31 2026年1月の活動報告(2/7更新)

book-list

書籍情報

これまでに執筆・制作した書籍の一覧です。
横スクロールで次の書籍を表示できます。表紙を選択すると書籍の詳細情報が表示されます。

物語は、とうとう最後の一曲に差し掛かった。西日の梯子が降りそそぐ小さな教会の壇上で、ひとりのリュート弾きが、ささやかなアリアを奏でようとしている。その一曲を奏で終えたら、物語には幕が降りる。彼もまた、物語とともに、読者の前から退場する。もし、この物語が書籍として綴られていたなら、残りページはほんの僅か。左手に感じる重みは薄れ、右手にばかり過去が重なり、窓から吹きこむ風のちょっとした悪戯で最後のページの最後の一行が露わになってしまう、そんな地点で、作家は続きが書けなくなってしまった。

profile

自己紹介

ペンネーム:風野 湊(かざの みなと)。1990年4月29日生。旅先で猫を愛でつつ読書に耽れたら幸福。
バックパックにかならず詰めるのは、宮沢賢治詩集、長田弘紀行文、P.ロスファス『風の名前』。
執筆のお供はポメラDM20からMacBook Airに変わりました。書きつづけています。
→もっと詳しく(aboutページへ)

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