彼らは唯の夢
書籍情報
【幻想掌編集 / 文庫判 / オンデマンドフルカラー表紙 / 54ページ】
忘れがたい風景たちへ。
彼らは唯の夢だから、本当は何も語らない。
彼らは唯の夢であり、物語でも何でもない。
彼らは唯の夢だけど——
◇ ◆ ◇
本書は、著者の夢日記を元に創作された幻想掌編集です。
Twitterへ投稿した140字の夢日記から、当時見た夢を思い出し、ときには改変し、修飾して、忘れてしまった箇所は空想で繋ぎあわせながら、六つの掌編を書き起こしました。
いずれも厳密には夢そのものではなく、物語としては筋書きが曖昧で、詩と呼ぶには少々長すぎる。
おそらく最も近い言葉は「風景」なのだろうと思います。
<収録作品>
- 砂漠と旅の話を
- 春の光を塗り替える
- 環世界の岸辺で二人
- 聴衆は生きている
- だから自由のはずなのに
- だから自由にどこまでも
※収録作品はすべて書き下ろしです。
何故そんなことを気にしたのか、夢の中のわたしは知らない。
分からない。気づきもしない。口元を見せて笑いあう、お客たちの誰に聞いても答えは返ってこないだろう。
これは唯の夢、現実から遠く離れ、——すべてが自由であるはずの国。
Special Thanks
表紙装画:ほがり仰夜さん https://rimmsrims.webnode.jp/