呼吸書房

表紙写真撮影:風野湊

枯れ葉に覆われた林床の小道は先へ進むほどに細くなり、曲がりくねり、薄暗くなっていった。日光を奪いあうように樹木たちは巨大化し、はるか頭上の樹冠からこぼれる千々の光は無数の銀河を抱く虚空のようにも見えた。足元から樹冠へ至るまでの長大な距離にあらゆる緑が氾濫している。

呼吸書房へようこそ。当サイトでは、私、風野湊による作品を公開しています。
路上で出会った本棚のように、どうぞゆっくりとお楽しみください。

書斎と書店、二つの意味を持つ「書房」の名のとおり、
一部の作品は書籍化し、販売を行っています。
出店イベントや委託販売先でもご購入頂けます。

update:
2025.11.17 新刊『walking postcard vol.12』情報追加
event:
2025.11.23 文学フリマ東京41|東京ビッグサイト南3・4ホール う-50 呼吸書房→Webカタログ
blog:
2025.11.30 2025年11月の活動報告

book-list

書籍情報

これまでに執筆・制作した書籍の一覧です。
横スクロールで次の書籍を表示できます。表紙を選択すると書籍の詳細情報が表示されます。

天国の片隅には秘密のプラネタリウムがある。小ぶりなテントの中に設えられた座席の数は全部で六つ、上映回ごとにいつもあっという間に満席になる。プラネタリウムがオープンするのは、太陽の出ている間だけだ。夜明けとともにテントの入り口は開き、日没とともに閉じる。空に星が灯りはじめる頃には、テントは跡形もなく消えてしまう。

profile

自己紹介

ペンネーム:風野 湊(かざの みなと)。1990年4月29日生。旅先で猫を愛でつつ読書に耽れたら幸福。
バックパックにかならず詰めるのは、宮沢賢治詩集、長田弘紀行文、P.ロスファス『風の名前』。
執筆のお供はポメラDM20からMacBook Airに変わりました。書きつづけています。
→もっと詳しく(aboutページへ)

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